家に帰ると、


「玲奈!こんな時間まで何してたの?遅くなるなら、ちゃんと連絡しないとダメでしょ?」

と玄関に走ってきたお母さんに心配された。



「ごめん……ちょっと、友達と寄り道してた」


村田くんと話してるうちに、帰宅するのがすっかり遅くなった。



「お母さん、今日はご飯、いらない」


「あら、食べてきたの?」


「うん……」



逃げるように階段を駆け上がって、部屋に入って、ベットにダイブした。


食欲がない。
今は何も受け付けそうにない。


ベットの上でボーっと寝転がってるうちに、時間が経っていたらしく。




「玲奈ー!お風呂入っちゃいなさい!」


下から、お母さんの叫ぶ声がした。

もうそんな時間か……。