「え……ちょ、待って。汚されたって事は、つまり……」


「……レイプされたんだよ」


「……」



きっぱり放たれた私の言葉に案の定、村田くんは目を見開いて驚いていた。


【レイプ】
自分で言って、苦しくなった。



「スプレーで声を変えてたけど……あんな最低な事をするのは、あいつしかいないよ」


「っ……」


「私、あいつが憎くてたまらない……あいつを一生許せないっ!!」



つい感情的になって声を荒げた。


元カレが、憎くて憎くてたまらない。



「玲奈ちゃん」


村田くんはそっと私の肩を抱いて、




「大丈夫。僕が何とかしてあげるよ」


と、私の耳元で呟いた。