「2年間もだよ⁉︎2年間も付き合ってたのに、浮気って…‼︎」
泣いているかといえばそうでもなく、どちらかと言えば、怒っている。
「もう、悲しいとか通り越して悔しい‼︎私の2年間の好き、返せ〜‼︎」
悔しそうに脚をバタバタさせて、普段とは違うカンカンな瑠奈ちゃん。
「まぁまぁ、落ち着いて。
泣いてると思ってたから、少しホッとしたよ〜‼︎」
そんな瑠奈ちゃんをなだめる皐月ちゃん。
でも、瑠奈ちゃんの顔は少しずつ少しずつ、泣きそうになって…
「永遠ってないのかも…」
そんな哀しい言葉を口にした。
「つい、ついこの間まで好きって言ってたのに…」
静かに頬を流れおちる涙に、綺麗と思ってしまう私は場違いなのかも。。
「恋愛って、複雑。人を好きになるって、幸せな事だと思ってたから…」
私のそんな言葉に瑠奈ちゃんは言った。
「人を好きになるのは凄く幸せだよ。
でも、その分辛い事もいっぱいあるし、自分が自分じゃないみたいで、時に面倒かな…。」
微笑む瑠奈ちゃんに彼への好きが伝わってくる。
「あんな男、引っ叩いといてよかった‼︎泣いたら、スッキリしたよ！ありがとう…！」
でも、
瑠奈ちゃんが笑顔になったから、良かったな…。
