「こいつには、親がいない。
兄弟もいない。だからここに入り浸ってるんだ。」



こいつには、1人ぼっちなんだ…




その言葉は、あまりにも残酷で椎名君の表情が更に悲しくなるから…




「でも!


椎名君がいるじゃん!



…だからマルは1人ぼっちなんかじゃないよ!」



私の言葉に目を見開きでもすぐにいつもの椎名君に戻り




「俺はなにも出来ないけどな。」