そんな私に酷い顔。とだけ残しマルの元へ戻っていく椎名くん。



「私も、そこに行っていいかな??」



気付いたら口が勝手に動いてて、そんな言葉に



「好きにすれば?」



思いがけない言葉が返ってきたらから、嬉しくて駆け足で椎名君の隣に座った。




「可愛い〜!」


頭を撫でればにゃーとスリスリするマルに私はメロメロ。


「椎名君が笑顔になる理由がわかるな〜」


「…」


無言でマルを私から取り上げ、自分の膝に乗せ大切に撫でる椎名君は、とても悲しそう…