「別にどうでもいいから。」


頭上から降る冷たい声に


「へっ?」


あまりに驚いて腑抜けた声がでてしまった。


「だって、悪趣味っていうから‼︎‼︎」


「聞きたくて聞いたわけじゃないのに!


そもそも、私だってこの教材置きたくてここに来たわけで悪趣味なんて言わないでよ‼︎…ってえ??」



痺れかけていた腕からは重みが消え、彼は黙ったまま教材を空き教室の机に置けば、私の横を通りすぎた…