亮太はノリノリで、周りから見たら…ちょっと頭の痛い子。

「ミッキー撮ってやっ!!」

亮太はあたしを引き寄せ、ミッキーとカメラに向かってピースした。

ミッキーがシャッターを押す。フラッシュに目がくるむ。

「ありがとな!!ミッキー☆☆」

亮太は、ミッキーからカメラをもらい、また歩き出した。

「悠季早く行くでっ!!」

「…ちょ、ちょっと亮太っ!!二人で写真撮るならミッキーいらなくねっ!?」

あたしの最もな意見に首を傾げる亮太。

「だって俺、ミッキーにラブラブなトコ見せつけたかってんもん!!」

「…は?」

「もぉえぇし」

プイッ…と亮太は、そっぽを向く。

「あ~はいはい、ありがとね」

あたしは、照れ隠しに適当な返事を返す。

亮太は更に拗ねて、あたしを置いて歩く。

…もぉ、手のかかる奴。

あたしは、亮太を追いかけ、後ろから抱きついた。

「亮太、嬉しかったよ」

自分の顔が赤くなっていくのが分かる。それを隠すように亮太の背中に顔をうずくめた。

「へへっ☆☆」

亮太はニヤけながら、抱きしめたあたしの手を掴んで、引っ張る。あたしは、強く亮太を抱きしめた。(…もしくは、抱きしめさせられた)

「お前、最初っから素直に言えよな♪♪」

「ばーか☆☆…ったく都合のいい奴」

あたしは呆れながらも、満面の笑みで亮太を見た。