「うぉぉ――!!」

亮太は、下に見えてく景色に飛行機から叫んでいる。

「…くぁ~あ」

あたしは、顔をポリポリ掻きながら、横目で亮太を見た。

「凄くね!?悠季見てみろよっ!!」

亮太は、興奮していた。

「あ~、はいはい」

あたしは適当に返事をして眠りについた。


「…お~い、悠季ぃ――」

亮太があたしの頬をパチパチと叩く。

「ん~?」

「悠季ちゃ~ん☆☆起きな~」

チュッ♪♪

「きゃっ!?」

ほっぺたに柔らかい感触がして、目を覚ました。

「…亮太?」

「悠季いつまで寝てんね――ん!!」

亮太は、あたしにチョップをかます。

「いてっ!!」

亮太は、痛がるあたしをケラケラと笑う。

「こら~そこのバカップル~イチャつくのは、後からにしてさっさと降りろ~!!」

担任が叫ぶ。

「あは☆☆バカップルだって~♪♪」

亮太は、笑いながら飛行機から降りる。

「…てか亮太、さっきあたしにチューしたやろっ!?」

「えぇっ!?何の話~♪♪」

亮太は、惚ける。

「もおっ」

あたしは、火照った顔をパタパタと手ではたいた。