放課後の楽しみに浸る時間は、突如として、作戦会議に変わった。
「お前ら、あの栗原まりかに今までどんなことさせられた?」
「はい!」
「はい、クソメガネ」
「誰かが残して腐っていたカップラーメンの汁を捨てさせられました」
「そうだろう。他には?」
「はい!」
「はい、恋する力士」
「デブだからという理由で重いものはすべて一人で持たされました」
「その通りだ。他には?」
「はい!」
「はい、愉快な外人」
「フッ、栗原まりかがしゃがんだ時に胸の谷間が見えて、それを凝視していたら、これでもかってくらいぶん殴られました。」
「そうだ!って、それ、俺のことじゃねーか!てか、なんで参加してないハンスが知ってんだよ!あと、"フッ"って言うのそろそろうざいからやめろ!」