準備室にトマトスプラ・・・ああ長い。
3世だ。3世がいる。



「何かの拍子に先生に鍵閉められて出れなくなったのかー」



その証拠に扉には鍵がかけてある。



「とりあえず、職員室に鍵もらって来いよ、ハンス」



「フッ、時が来るのを待て」



「はあ?何言っちゃってんの?」



「いや、ジロー。ハンスの言う通りだよ」



「そうだぜ?今、授業中だろ?サボってんのばれると、生徒指導通算101回目。プロポーズと同じになっちまう」



いや、でもそれならどうすれば・・・



「ここは、俺に任せろ!」



そう言って、佳祐は、準備室の上の窓を指差した。



「あれくらいなら人、一人くらい入れそうだろ?」



「い、いや、でも俺は・・・」



「そうだ、元気。お前は無理だ。人じゃないからな」



「が、ガーン!!」