「フッーフッー!あーあー。テスッテスッ」



ん?なんだ?この音は。



「おい!!伊達二郎と不愉快な仲間たち、聞こえるかー!」



この声は・・・



俺は、再びグラウンドに目をやる。
すると、きっちりときめた制服姿でメガホンを持った男と、その横に女が立っている。



「私は、生徒会長の浅川勝平だ」



来たな、浅川。



「てめーこのあっさかわー!!」



佳祐が放送室の窓から身体を乗り出し、中指を立てて挑発する。



「いいか!我が生徒会としては、ハンスくんを除く、お前らのような奴らに音楽ホールを貸し出すことは断じて許さん!!」



周りが浅川に向かってブーイングをする。
良い眺めだ。



しかし、浅川は手を挙げ、それを制止しようとする。



「だが!ここまで生徒の要望が強いと、生徒会としても考えなければならない」



おおー!?
ということは、まさか・・・?



「伊達二郎!ここは、私と一対一で早押しクイズの勝負で決着をつけようではないか!!」



は、早押しクイズ!?