2月12日 朝、快便。



二日間のプチ合宿を経て、俺達の演奏は、講師、憂先生から太鼓判を押されるまでになった。



「にしても、すげーよな。あんな短期間で・・・これもチョッコレイトパワーか」



と、佳祐にしては珍しくいいことを言っていたように、男子にとってチョッコレイトは、世界を宇宙人の侵略から守れるほどのパワーがある。



ただ、演奏が上手くなっても、それだけじゃダメだ。



生徒会からの許可がもらえていない。



許可が下りない限りは、チョッコレイトをもらうためにライブもできない。



つまり、努力が水の泡になってしまう。



そこで、俺達4人は、おそらく、俺達史上最大の生徒指導行きの問題を起こそうと考えた。