私を殴ったのは……金髪の方。

そして私は今からこの人達にヤられるの?


そんなの、嫌だ。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

逃げる方法は?

必死に頭を働かせてみるけど恐怖で考えることができない。

どこかからカチカチと音がする。


あぁ、それは私の歯の音だ。

恐怖から私の歯が震えて音をたててしまっていることに気づいたらしい廉くんがニヤリと目の前で笑ったのが分かった。


「ゆぅ、かーわいっ♪
もっと怯えた顔見せて…?」

まっ、…て……。

私の前髪を優しく上にあげると、廉くんはおでこに1回、キスをする。

「……っ!!」

恐怖で顔が強張る。


それを合図と、とったように残りの3人…いや2人が私の元へやってきた

佐藤は来ていない、佐藤に助けを求める。

「さ、と……!あれ?」


居ない。佐藤が。

いつの間に部屋の外へ行ったんだろう。


どうして。やっぱり私を助けてくれないのね。


でも、それは当たり前かな。
だって…拉致られた側と拉致する側では立場が違いすぎるから。

もう私の人生終わりじゃん


いや、もう終わってるんだっけ。