《如月由依side》


「…ん…。………、あれ?」


いつもとは違うフカフカのベッドか
目を覚ます。


私、何してたんだっけ。

それにここどこ…?


ゆっくり周りを見渡す。


だんだん思い出してきた、頭もスーッと冴え渡って。


そうだ、私廉くんと怖い人たちに殴られて、どこか連れていかれたんだ。


手の自由が利かない、って事は…

縛られてるし。


あ、でも私のネクタイで縛ってあるからそこらの縄よりは痛くない…。


足は…縛られてないから良かった。

動けるっちゃ動ける!

体をゆっくり起こすと殴られたお腹がじわりと痛んだ。


「…っつぅ…」


結構本気でやってくれたんだ。


足をぶらぶらさせて考える。
まぁ…お腹に震動来るけど慣れるためにも。


とりあえずここから逃げなきゃいけない。


だけどここはどこ?


まずそれが分かんなくちゃ下手に行動したらマズイ。