「あのね…この頃、お昼誘っても
毎日断られてて…それで、今日…
屋上、行く途中に…ゆ、うりと……
知らない…こ…っが…ッキ、ス………
してて…侑李、私に気付いた時……
キス、もっと…はげ、しくしてて…
そ、れで……ッそ……ッ」

言葉に…なら、ない…

「菜奈。辛かったね。おいで?」

涼太…

「う……あ、ぁ…うわぁぁん!っヒック…
 わぁぁぁぁあぁぁあん!」

私は、涼太の胸の中で
思いっきり泣いた。

体の水分全部出たんじゃないかって
くらいないた。

涼太はその間、ずっと、私の背中を
撫でてくれていた。