一目散に走ってきた。

ここは…裏庭か。

「っ…櫻ぁ……涼太ぁ…」

運良く、そこには2人がいた。
2人とも泣いてる私を見て
びっくりしてるな。

「菜奈!?どうしたの?何かあったの?」

櫻がきいてきた。

「ゆうっ…りが…ほ、かの、女…のこと
…キス……してたの……っ」

「「え…」」

2人の言葉がハモった。

そこに放送が流れてきた。

《2年A組広瀬櫻。職員室にきなさい》

「っ…どうした?菜奈」

櫻は放送を無視した。

「櫻、行ってこい。俺に任せて」

「でもっ」

「この泣き顔で午後の授業は受けれないだろ。俺の家で詳しいこと聞く。」

「……わかった。……」

「菜奈、とりあえずウチきて?」

声が出なかったので
頷いた。
泣きすぎたのか顔面がいたい。