「 海人side 」


「好きです・・・っ!付き合って、くれませんか?」

「ありがとう。でもごめんね?」


悲しそうな顔をして女の子は去って行く。


「んーっと、あとは・・・・・・」


あと一人で学年制覇。


「髙橋優美ちゃんねー・・・」


友達から送られてきたデータを見る。そう、女子全員を惚れさせるのが俺のやってること。


友達は、俺に惚れてない唯一の女。

「髙橋優美」ちゃんに入学当初から3年間メロメロ。


『髙橋優美様♡』と書かれたファイルを開くと今までで一番中身の濃い情報が詰まっていた。まるでストーカー・・・。


「ったく、きもいな~」


俺も彼女には興味があった。だからこのファイルは結構面白い




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   髙橋優美

   ・15歳 

   ・前回期末テスト 体力テスト  1位

   ・胸までの黒髪を2つに縛っている
    ふんわりとした髪の毛でまさに癒し
    黒髪をまとめるのは赤いひらひらのリボン
    体育の時のみポニーテールで
    その姿はまるで天使だと噂される。

   ・誰にでも平等に接し男女同様人気が高い。

   ・肌が真っ白であり頬は薄いピンク
    ノーメイクであり、元が完璧

   ・胸はCカップ身長158㎝、40kg
   
   ・制服の着こなしはしっかりしているが
    唯一黒いニーハイだけ周りと違う。萌える

   ・・・・・・・・・・


多分、2日くらいかかるその情報量に唖然とした。

でも、これを見る限り超タイプ。



「・・・っうし!」


『お昼休みの行動は謎に包まれている。
 野球部男子から生徒会室の窓側で桜を見ていたとの情報』


と書かれた部分を見て、生徒会室に向かった。

扉から覗くと、開かれたカーテンから可愛らしいシルエットが見えて思わず見入ってしまった。


・・・・・・・・・・この子が、優美ちゃん、か。