ー午後01時55分ー

私は噴水公園の噴水の前へ着いた。

仁はまだ来ていない。よかった。心の準備をしておきたい。じゃなきゃあっていきなりあなたに泣き叫んでしまいそうだから……


どうして私をおいていったの?と。


財産目当てでもよかった……ただそばにいてくれればよかった。

今思えば、そばいてくれると言われたら財産なんて簡単に渡してたかもしれない。

こんな気持ちとは裏腹にこの日は


生まれて初めて私が仁を嫌いになった日だった。