♯02.
『し‥かはし‥高橋!』
はっ
「ぁ‥あっなんでしょう」
『ったく…なんでしょうじゃないだろ
授業中だぞ。しっかりしろ』
「ごめんなさい‥」
『あとで準備室に来るように』
「はーい」
高橋 真湖(たかはし まこ )
高校三年生やってます
さっき真湖に怒ってきたのは
数学担当の
成瀬 鷹斗(なるせ たかと)先生
──────────────────
がらっ
「しっつれーいしまーーすっ」
『おいおい‥
なに嬉しそうに来てんだよ』
「だって~
やっと先生と二人きりだよ?」
真湖と先生はこーーーーっそり
付き合ってます
真湖の猛アタックに折れたんだよね(笑)
『そりゃやっと二人きりだけど
一応勤務中だからな』
「生徒と付き合ってる人が言う言葉?」
『ふふ(笑)それもそうだな』
先生のキスはいつも優しい
とろけてしまいそうなくらいに‥
「先生?今日のキス長くない?」
『ちょっと黙ってて』
「っん…」
でも、今日はすこし深めのキス
キーンコーンカーンコーン‥
「先生チャイム鳴ってる」
『あぁ。でも俺授業入ってないんだよな』
「真湖は入ってますけど」
『真湖ちゃんは俺と居たくないのかな?』
うっ。ずる‥
『ん?』
悪魔が微笑む
真湖はこの悪魔に取り憑かれたんだった
「先生と居たい」
『よくできました。100点あげる』
先生。意地悪な先生が大好きなんて
真湖は悪い子なのかな?
みんな準備室覗かないでね?
真湖と先生との秘密の時間だから‥