「……………。」


「……………。」



私達はそれきり黙ってしまった。



少し気まずいけど、でもとても嬉しい。



そんな相反する想いが私の中で交差していた。




そしてしばらくすると……。




~♪~♪




右斜め後ろからとても綺麗で静かな音色が聴こえてきた!



………あれ?


……この曲。



奏でられる音の方へ振り向くと、高橋くんがアコースティックギターの弦を器用に弾(はじ)いていた。



この曲……。


何処かで聴いたことある……。


曲名はなんだっけ??



高橋くんが奏でる曲調は、バラード。


音楽をあまり聴かない私でも聴いたことがある名曲だった!



う~ん、なんだったかな、この曲……?




……………………。




駄目だ!


思い出せない!!


た、高橋くんに、聞いてみようかな…?



そう思って、じぃ~っと彼のことを見ていると。