「・・・ならっ・・」







"私を彼女にして下さい"






喉まで出かかった言葉






だけど、ぎゅっと口を紡ぐ飲み込む






こんな勢いだけの告白なんて上手くいく訳が無い・・・







「なに?」






「な、何でもない・・・そうだよね・・・」








もしも・・・私がそんなセリフを言ったのなら、秋くんはどう思うのかな







困るのかな?






「兎に角、桐谷さん壁側で寝て。沙織に怒られるから」






・・・何とも思わない、かな?






「うんっ」






こうやって話してくれることもなくなっちゃうのかな?







でも・・・私





貴方の優しさに、自惚れてしまいそうだよ