私たちの別れ際、要は確かに私を嫌いになって別れた
だから、こんな風に話したり、相談乗ってもらったりする日が来るとは思いもしなかった
要が、私に向かって笑うなんて思いもしなかった
「要・・・なんか雰囲気変わったね」
「ん?そうか?」
「うんっ。なんか・・・」
私の記憶の中の要より・・・
「・・・カッコよくなった!」
きっと、今要は幸せなんだろうな。
だからこんなに変わったんだと思う
私と一緒にいた要は、あんまり、幸せそうじゃなかったから。
要が、幸せになれて・・・よかった。
「それじゃあ私もテスト勉強しなきゃだから行くね!」
「え、ちょっ」
「相談乗ってくれてありがとう!!」
要にサヨナラをして、軽快にお店を出る。
数分前には考えられないほど、心は清々しくて家への足取りは凄く軽かった