「自分でも自覚してたんだ。最近お邪魔しすぎてたなーって。だから、ひとまず止めたの」





沙織先輩に頼ってもらえることが嬉しくて





来桜ちゃんに甘えてもらえることが嬉しくて





秋くんに・・・逢えるのが嬉しくて





周りも見えず自分の欲で動いた結果、秋くんに嫌な思いさせてたって言われなきゃ気付かなくて





「だから、気付かせて貰えて良かった」






周りの見えていなかった私だから





きっと、あの日がなければずっと気付けなかった




気づけないままもっと秋くんに嫌われていって




そしたらもう、こうしてもう一度話す時はなかったと思う




「ごめん。俺も、気が動転してたって言うか・・・あん時ちょっと投げやりになってて」




「うん」



「別に思ってないこと言ったし、しちゃいけないことした。・・・ごめん」



申し訳なさそうに、そういうってくれた秋くん