家の中は声がよく通る






玄関で声をあげる亜子ちゃんの言葉が2階の私達までしっかり届いた








「・・・ごめんなさいっ」







秋くんの顔を見ることなく、ひとこと謝って部屋を出る







慌てて階段を降りて1階に合った自分の荷物を纏める






「なんだ双葉居るじゃん!色々ありがとねー!」






「・・・う、ううん。全然」







「あ、ねえ急だけど今晩ここにいるからまた大富豪でもっ「ごめんね、亜子ちゃん。私急用できちゃって」







「え、急用?!」





「うん。あ、ハンバーぐ残りあるからよかったら食べて。お邪魔しました」







「は?!え、ちょっ双葉!!!?」