この桜美丘学園は超がつくほどの金持ち学校だ。
私は、この学園の生徒、桜木 瑠香です。
海外でも知られた有名な桜木財閥の次女で、この桜美丘学園1年の首席である。

ここで私に求められるものは「完璧」 だ
桜木家の次女として、お父様の期待に添えるように最善を尽すのみである

だが
ここの学園には面倒な生徒会がある

「キャーキャー!」

「神無月かいちょーう」

「こっち向いてー!十六夜さまぁ」

「琉威くんがこっち見たぁ」

キャッキャッキャッキャッ

なんてうるさいんだろう…

コツ コツ コツ

廊下のど真ん中を歩かないで欲しい…
すごく邪魔だ

「やぁ。桜木さん、こないだの件考えてくれたかな?」

この男は神無月家の長男
神無月 伊織
この学園の生徒会長である

そうだった私はこの男に生徒役員に誘われているのだ。

「申し訳ないのですが、もう少し待っていただけないでしょうか?」

「そうだね、急かすつもりはないからゆっくり考えて?いい返事を期待してるよ。」

プレッシャーかけてくるのね

「ねぇ、」

「はい?」

「会長と仲いいみたいだけど、会長は僕のだから勘違いしないでよ?」

ふっ。
コツ コツ コツ

「はぁ?」

あ、ヤバイ誰にも聞かれてないよね?

今の感じの悪いのは十六夜家の次男
十六夜 佑羽
確か生徒の会計だったはずだ

「佑羽。ごめん、あいつになにかされた?」

「いえ、大丈夫ですよ?」

「そう。まぁ気をつけて」

「ありがとうございます」((ニコッ

スタスタ

行っちゃったよ…
今のは宮永家の末っ子
宮永 琉威
面倒見のいいお兄ちゃんみたいな人で、十六夜 佑羽の世話係だ

ホント、自分から話しかけてくるなんてめずらしいな…

もし生徒会に入ったらこんなのを毎日相手をしないといけないのか。嫌だな、それに生徒会役員はあと二人いる…