「だって、泣きそうな顔してる。」
強く抱きしめる。
美誠ちゃんの体は冷たいから僕まで冷たくなってるような気がしたけど美誠ちゃんを話したくなかった。
「あたしに泣いて欲しいって事ですか?死神はそんなことで泣きませんよ…?」
「死神でも、僕は美誠ちゃんに泣いて欲しい。」
「また、命令ですか?ふふ。」
「うん、命令。泣いて。」
「今泣いてたら切りがないです。」
そう言うと美誠ちゃんは僕の胸を押して僕から離れた。
「あたしは今度こそきちんと仕事しないとあたし消えてしまうんですよ。」
「え?」
「あたしは、その女の子や色んな方を…担当してた方々の全員の命を助けて来たんです。」
死神って助けたらいけないんじゃ…。
「総司さんの思ってる通りです。死神は人の命を助けてはいけない。助けたら、その死神は消去…消されます。けどあたしは消されませんでした。今の死神の数は非常に少ない状況なんですよ。だからなんです。」
「美誠ちゃんは優しいんだね。死神なのに助けるって。」
「ふふ、死神にありがとうっていう方ここにもいました。」
そう言って笑う顔は今日初めてあった中でとても
…綺麗だった。
僕は一つ疑問に思った事があったけどそんな事は今はどうでもよかった。
君の笑顔を見て僕は気がついた。
僕は君……美誠ちゃんの事が好き。