優斗は都合が悪くなると黙る

それは今も昔も変わらない


「もう、いいよ
 わかったから
 謝らないで」
と私は奏恵に言った

翔樹はぼーっとしている



何時間か話して帰った

結果的に私達は奏恵と優斗を許す形になってしまった


もういいんだ

そう思った

本人達が“今”幸せならわざわざその幸せを壊すようなことはしない