「は、離して!」 「無理」 私の顔、きっとりんごより苺より真っ赤だろうな。 頭には、沙羅ちゃんの顔、伊吹君の顔、そして、七実の顔。 ごめんね。ごめんね七実。 私も、伊吹君が好きなんです。 伊吹君が、大切なんです。 「伊吹君、好き……」