5年後の12月25日、私は22歳になっていた。 高校を卒業して、大学もでて、社会人になっても、それでもいまだ、翔君以上の人はいない。 5年間、たった一度も翔君には会えていない。 「お待たせ、沙羅ちゃん、七海!」 今日は女子3人でお茶会。 2人とはごくたまに会っている。 「〜でね、彼が〜」 「えー?嘘ー?」