「絶対笑われるって……」


沙羅ちゃんが選んだといえど、私には似合わなすぎる。


「着るのやめよっかなぁ〜。でもなんかもったいないしなぁ〜」


私も一応女の子だからこういうのには憧れるけど、実際着てみると、ねぇ〜?

なんてどうこう思ってる時間もないか。

髪をとかして少しメイクして赤いカチューシャを長い黒髪につける。


「よし、行ってきます」


私は時間に余裕をもって家を出た。