「先輩、もう少しです」 伊吹君はいったいどこに連れて行くの? 「つきましたよ」 「……わぁ!」 伊吹君につれられた場所は、裏路地。 車はもちろん、人も通らないほど狭くて暗い場所。 でもそこは、街全体が見渡せて、イルミネーションが宝石のようにキラキラ輝いていた。 「綺麗!すごく綺麗!」 私は子供のように大はしゃぎ。 そのくらい本当に綺麗で嬉しかった。 「喜んでもらえて、よかったです」