「あのね、これ、お父さんがくれたの。元気が出るビー玉」 「もらってもいいの?」 「うん!翔君にも、ちゆりの元気あげる!そしたら、天国のお父さんも、褒めてくれるよね」 ニッコリ笑ったその子の笑顔が、頭に焼きつく。 「じゃあね、バイバイ翔君!」 「うん!バイバイちゆりちゃん!」 手を振って別れた。 過去か未来か いつかまた、ここで会えればいいな。 未来で……。