俺は、泣きもせず強がるその子を守りたいと思った。

けど、幼い俺には何もできなくて。


「そうだ。これ、あげる」


ポケットから雨を取り出した。


「ありがとう。じゃあ、ちゆりはこれあげる」


お返しにその子がくれたのは、4つの小さなビー玉。