「言ってくれればいいのにって言ってたよ。」

「えっ?」

「言いにくいかと思ってたけど、先生からでもいいからさ。伝えてほしかったって。そしたら、助けられたのにって。」


私はそれを聞いて涙を流した。

みんながそんな風にして思ってくれてたなんて、知らなかった。

迷惑だと思った。
心配かけて、気を遣わせるのが嫌だった。


そういえば、深田くんも言ってた。


「よかったね。」

「うん…。」



そして、家に帰ってゆっくり寝た。


深田くんのことを思うと、なかなか寝付けなかったけど、何とか眠れた。