そして、帰りの時間になった。


深田くんと美咲ちゃんが手を繋いで帰るのを見る。

前まではすごく苦しかったけど、今は軽くなった。

今でも、チクッと痛くなる時がある。未練がましい自分が嫌いだった。



龍司と歩いていて、近くのベンチに座った。


「珍しいね。どうしたの?」

いつもはレストランに入ってあったかいものを飲んだりしてるのに。


寒いよ。また風邪ひいちゃうよ。


「すぐ終わる。」

「うん。」

そして、私は衝撃の言葉を聞かされる。