ついに西宮さんは目を覚ましてしまった。


そして、俺を見た。


やばい…どうすればいい?
身動きが出来ないし、直視で見てくる。

「あれ?深田くん?」


意外と普通のリアクション。

俺がいるって分かってたのか?


「えっ!?深田くん!!??」

何秒か経ち、いきなり声を上げた。


俺の方がびっくりしたんだけど。


「ちょっ…ちょっと待って!何でここに?龍司は?」

そりゃそうなるよな。


「頼まれて来たんだよ。大丈夫?」

「あっ、うん…。大丈夫。」

びっくりしていた彼女は頬を更にポッと赤くし、下を向いた。



その反応が可愛いと思った。


「龍司…用事?」

「ん?あぁ…そんなとこ。」

「そうなんだ。」