「だから、ちゃんと悠希と話さなきゃね！傷ついたのは、私だけじゃないもん」
「…よし！じゃあ、今のうちに悠希くんに連絡しちゃえば？？」
「えぇ！？い、今…？」
先ほどまでのしんみりとした姿とは打って変わって、元気よく私に向かって晴海は、言い放つ。
「もちろん！悠希くん…絶対、凛からの連絡待ってるよ??それに、善は急げってね！」
「う…うん」
早く、早くと、急かしてくる晴海に背中を押され、私はスマホを開き、悠希から受け取った紙を見ながら、電話番号を登録する。
「で、電話はまだちょっと緊張するかもだし、と…とりあえずLINEにする」
と、少しどもりつつ、LINEをひらく。
「ふふ。なんか、凛のこういう表情初めてだなぁ」
