少し控え目な口調で晴海は呟いた。


「それに、悠希くん…謝ってくれたって言ってたし、話聞いた感じだと凛のこと今も大切に思ってる感じする。」


「……」


彼女の言葉になんと返してよいかわからず、私は黙り込む。


私自身、まさか悠希から謝られるなんてこれっぽっちも予想していなかったことで。


それに、今日の悠希の真剣な表情からも本気で謝っていることがわかった。


私と同じように悠希も、悩んで、苦しんでいたんだね…。


そう考えると、胸がズキンと、痛んだ。


「…私ね、今日悠希が私と同じくらい…ううん、もしかしたら私よりずっと悩んできたのかなって感じたの」



「…凛」