「いきなりきてごめん。本当はさ、君が話しかけてくれて嬉しかったんだ。でも同情なんじゃないかって、そう思ってた。でも、毎日毎日話しかけてきてくれて。同情じゃないって言ってくれた時は嬉しかったな。僕は、気づいたら周りに誰もいなかったんだ。親も先生も友達も。
だから、誰も信じられなくて。居場所がなくて…。」


彼女はすごく真剣に僕の話を聞いてくれた。

「居場所ならあるじゃない。ここに。私の隣に。」


そあいって微笑んだ。

彼女の笑顔は嬉しそうだったけど、どこか悲しかった。