「大丈夫だよ、ちーちゃん！
僕、英語だけは得意だから、今日からみっちりやったげる！」

「え、2人で勉強会かなにかするの？」

「うん、澪の家でね。
お母さんも一緒にやったらって言ってたしね」


すると


「えっ、なになにー？お前ら勉強会すんのー？
俺も参加していいー？」


げっ…裕介…


「なんだよ、神崎。いいだろ？
俺も英語苦手なんだよー…頼む！」


あたしは裕介が補習してるところを思い浮かべた。


裕介(イケメン)と鈴木先生(面食い教師)…

うん、なんとなく予想はできる。

ざまあみろ、とも思うけど
あたしはそんなに冷酷じゃない。


「まあ…いいんじゃない？
ね、澪、いいよね？」

澪を見ると、なんだか裕介の方をじっと見ていた。

…なにかあったかな？


「あっ、うん、いいよ」


「えっ！あ、じゃあ私も参加していいかな？」

「香苗？いいけど、香苗は教える側になってね！頭いいんだし！」