「今日で9月も終わりだね」
カレンダーを見た美生がそんなことを言ったのは、俺が制服のネクタイを結んでいるときだった。
確かに、棚に置いてあるデジタル時計には、9月30日と表示されている。
「千速くんと出会って、明日で1週間なんだ」
「もうそんなに経つんだな」
「早かったね」
美生の言葉に、小さく頷く。
確かに、ここ数日は時間の流れが早く感じた。
今まで1人で過ごしてきたから、多分、余計。
休日のあの出来ごとはまるでなかったかのように、俺達は付かず離れずの距離を保っている。
ルールに沿って、踏み込み過ぎずに。
まるで天気がコロコロと変わる秋の空のような美生と過ごす時間は目紛しく過ぎて、気が付けばもう1週間。
美生が家出を継続する限り、きっとこの毎日が終わることはないんだろう。
カレンダーを見た美生がそんなことを言ったのは、俺が制服のネクタイを結んでいるときだった。
確かに、棚に置いてあるデジタル時計には、9月30日と表示されている。
「千速くんと出会って、明日で1週間なんだ」
「もうそんなに経つんだな」
「早かったね」
美生の言葉に、小さく頷く。
確かに、ここ数日は時間の流れが早く感じた。
今まで1人で過ごしてきたから、多分、余計。
休日のあの出来ごとはまるでなかったかのように、俺達は付かず離れずの距離を保っている。
ルールに沿って、踏み込み過ぎずに。
まるで天気がコロコロと変わる秋の空のような美生と過ごす時間は目紛しく過ぎて、気が付けばもう1週間。
美生が家出を継続する限り、きっとこの毎日が終わることはないんだろう。