興味深そうにリモコンのボタンをカチカチと押す美生に、思わず呆れた顔をしてしまう。

高校生にもなって──って、あれ?



「……美生。お前、いくつ?」



同い年か一つ下って予想は、出会ったときしてたけど、直接本人に確かめてはいなかった。



「17歳。学年は千速くんと同じ」

「じゃあ受験生じゃん。家出なんてしてていいのかよ」

「いいのいいの」



ケラケラと笑ってリビングへと歩いていく美生に、呆れ気味に笑う。



……ゲームか。

気晴らしに、久々にするのもいいかもな。



「どれしてぇの?選んで」

「ほんと⁉︎じゃあねぇ、これ!」

「いきなりそれ行くか。難しいぞ、これ」

「大丈夫、頑張る!」