「よっつめのルール、主張してもいいよね?これから先、私がどこで誰と関わるかは……千速くんには関係ないことだよ」



普段の美生からは考えられない、俺を突き離すのような冷たい言葉。

こんなの、嘘だ。



「だから千速くんも私のことなんて忘れて──」

「ちゃんと目を見て言えよ!」



隣に座る美生の肩を強く掴み、声を荒げてしまう。

びく、と小さな肩が跳ねたのがわかった。



「なんで目合わさねんだよ!なんでいきなりそんなこと言うんだよ!」

「……っ」

「なんか言えよ!美生!」



ルールとか、そんなのもうどうだっていいって思ってた。

そんな馬鹿みたいな決まりなんて、俺達にはもう必要ない、関係ないって。

けど──