「……何してたと思う?」

「え、まさかのクイズ形式」


ピラフを口に運びながら、考える素振りを見せる美生。



「本屋さん行ってた……とか?千速くん、本好きそうだし」

「ぶー」

「えー……。じゃあ、服を見てたとか?ウィンドウショッピング!」

「ぶっぶー」



つい悪戯心を露わにしてしまうと、美生は不満そうに口を膨らませる。

まるで、ずるい、とでも言うように。



「行き先なんて沢山あるんだからわかんないよ」

「はは、悪い悪い。映画観てきた。って、普通過ぎて面白味ないけど」

「ううん、そんなことない。何見てきたの?」