「……なんだよ。別にお前が思ってることは何もねえぞ」

「ふーん？」



ったく、なんでコイツは俺と芹沢が話してると、一々こんな反応をするんだよ。

中学生かっつーの。



「あ……私、そろそろ行くね……」

「ん？あ、……あぁ。頑張れよ」

「うん……！ありがとう」



そう言って、芹沢は教室を出て行ってしまった。

よく見ると、後半担当のヤツ等は殆どここにはいない。



「あー。疲れた」

「……お疲れ」

「千速もな」



パイプ椅子にどかっと腰を下ろした桜井。

元気そうに見えたけど、流石にキツかったらしい。



「ん、水」

「あぁ……。ありがとう」