校長と対抗できるほど長い説明で皆も、半分以上聞いていないだろう…。

先生、ドンマイ。千華はボソッと言ってみた。

班決めなどは勝手に先生が決めたらしく、クラス皆はギャーギャー騒いでいた。

千華的にはありがたいことだ。

友達のいない千華は、そういう班決め、グループ決めは苦手だった。

だが、千華と同じ班になった人はクラスのリーダー的存在のあかね。
千華の苦手とする男子、村尾と…隼人とキ、キスをした相手、相沢。

そして…隼人だ。あかねは、

「あんま喋ったことないからさ、この修学旅行でめっちゃ仲良くなろうね!」

そう言ってくれた。

少しホッとする気持ちもあったが、

どうしてこんな時に隼人と同じ班なんだ!

神様…これは何かの試練ですか?
それともいじめ?
私の寿命が1・2年減らしても構いませんから、隼人くんと班別にして…!

心の中で泣きながら神様にそう訴える千華。

村尾から、

「よろしくな!頼りにしてるぜ!」

背中を少し叩かれ、笑顔で言われた。

「う…うん。よろしく…」

千華は引きつった顔で返事をした。