じりりりりり―。

4月、けたたましい音量の目覚まし時計に叩き起こされた僕は

カーテンから少し漏れている日光を浴びながら軽く伸びた。

「今日から僕も。」

と、つぶやきながら心躍らせてパジャマを脱ぎ、真新しい制服に見を包んだ。

そして、階段をおりて、リビングに向かう。

その時に、1件のSNSの通知音がなる。

しかし僕は、その時はまだ知る由もなかったんだ。

こんなにも人を好きになるなんて―