「初恋はutaなんだもんね。ありがとう。」



これは私の精一杯の強がり。


…やっぱり、私には可能性は残ってないみたいだ。



「輝、タオルは洗って返すね。私、部屋に戻って顔を洗ってくる。今日は楽しかった、ありがとう。」


「タオルは気にすんな!…俺はもうちょっとここにいる。」



そのまま帰るつもりだった。


私の想いは告げないで終わらせるつもりだった。