「昨日の露天風呂でさ、愛歌、歌ってたよな?」 それに、頷く。 「その時に気付いた。」 また目頭が熱くなっていた。 「今日は、意地悪した。…愛歌を試した。ごめん。」 違うよ、輝。 「謝るのは、私の方。ずっと騙し続けてた。ずっと話を聞いてくれていたのに、騙してた。本当にごめんなさい。」