「愛歌、口出して。食べな。」



言われた通りに口を開けると、チョコが突っ込まれた。



「…ありがとうございます。」


「いえいえ。もう少しで着きますからね。」



今は頷くだけしかできないけれど、後でちゃんとありがとうを言わないといけない。


車を降りて、そのまま輝に引っ張られていく。


ホテルの中に入った様子は無かった。


どこに、連れて行かれてるんだろう。